アルバムタイトルどおり、シャドウ・ウィルソンとオスカー・ペティフォードを
除く全員がデトロイトの生まれで固められている。
デトロイトは自動車産業が盛んな町らしいが、ジャズファンにとっては
むしろ当時ニューヨークへ進出した数多くのジャズメンを
育てた土地としてなじみがある。
本アルバムは当時良くお目にかかった“出身地別豪華ユニット”のひとつだ。 他にもデトロイト出身者を集めてタイトルに謳っているアルバムはいくつかあって、有名どころでは
サヴォイの『ジャズメン・デトロイト』、ベツレヘムの『Motor City Scene』がある。
本アルバムを含め、この3作全てに参加しているのが、トミー・フラナガントとケニー・バレル。
この二人が脇をがっちり固めているのだから聞く気もおきようというものだ。
サド・ジョーンズと言えば、カウント・ベイシーのビッグバンドの後に
メル・ルイスと結成する サド=メル・オーケストラ など大編成のバンドを
イメージしがちだが、ここではコンボで軽快にハードバップをプレイして見せる。
『ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ』
『ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズVol.3』など
サド・ジョーンズのほかのブルーノート盤も素晴らしい。
デトロイト・ニューヨーク・ジャンクション/サド・ジョーンズ
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